※同内容の国内盤CDつけます

奇蹟の復活を遂げたアメリカ東海岸のメロディック/ポップパンクバンドPLOW UNITEDのフロントマンBRIAN McGEEのソロとしての2ndアルバムのアナログ盤。元々はPLOW UNITEDのニューアルバムをリリースしたJUMPSTARTからリリース予定だったけど、彼らに近いレーベルからリリースしたいというBrainの以降もあり今作はPLOW UNITEDの初期作品からリリースしているCREEP、そしてリイシューを手がけているSQUARE OF OPPOSITION、そしてWATERSLIDEが選ばれました！PLOW UNITEDはWATERSLIDEの運営にあたって多大なる影響を与えてくれた最高の90年代のバンドであり、もちろん当時、活動時期を共にしていたLIFETIMEやBOUNCING SOULS、WESTONのメンバーからも絶大なる支持を受けていて、彼らが有名になってその活動フィールドが大きくなってもフィラデルフィアでライブをするときには必ずPLOW UNITEDを対バンに指名していました。アメリカでは土地が広すぎるということもありツアーをしていないバンドの評価は全く上がらないのが普通であり、このPLOW UNITEDは殆どツアーをしていませんでした。にも関わらず解散後に当時ライブを一緒にやったバンドが影響を受けたバンドに挙げたり、当時ライブを見た人たちの口コミから彼らの評価はグングンあがっていったのはみなさんご承知の通り。そして2011年に多くのファンの声により夢の再結成を遂げました。2013年についにリリースされた15年ぶりのニューアルバム"MARCHING BAND"もブランクを感じさせることもなく史上最高傑作をリリースしています。
そして2014年PLOW UNITEDの活動の合間を縫ってボーカル＆ギタリストであるBRIAN McGEEが10曲入りのソロ2ndアルバムを完成。彼らの初期の音源から普通に好きで手にしていたバンドのメンバーの作品をついにリリースできるとは夢にまでも思っていませんでした。フィラデルフィアに住んでいた頃は行けるライブ全部見に行ってました。
はい、ここで彼が鳴らすのはみなさんが恐らく期待しているであろうサウンドではありません。もちろん彼の作るサウンドなのでPLOW UNITEDのメロディーであることは確かです。けれども、PLOW UNITEDのサウンドはやっぱりあの3人のメンバーが創りあげているものなので別物だと思います。ギター1本とウタのみ。何の飾りもないサウンド。しかし彼の心からのエモーショナルなメロディーと彼の歌唱法は、これまでこの手のサウンドに興味のなかった俺の心を動かしました。迫り来る哀愁。これが普通のフォークだったらリリースしてはいなかったと思う。1stアルバムとは全然違って基本にパンク・ロックを感じるから。1stの時は本格的にカントリーやホンキートンクをやろうとしてたんじゃないかなと。でもやっぱりPLOW UNITEDの再結成の経験を経て彼が素直に作った曲が今作なんだと思うんですよ。音自体はPLOW UNITEDのバンドサウンドとは違うけれど自然に出てきた楽曲がこの作品に収録されているんだと。1曲目の"RUIN CREEK"を聴いた時点でこれは絶対にリリースしたい！と思わせてくれました。やはりこの声なんですよ。裏返りながら感情を爆発させるこの歌唱法最高だ！恐らくこの作品の曲をバンド形態でやったらPLOW UNITEDだと思います。だけどあえてソロでやる。そこがいいんだと思います。(O)



（収録曲）
1. Ruin Creek
2. Born In The Morning
3. It's Alright
4. Time To Move
5. A Little Space
6. Are You Gonna Wait For Someone To Die?
7. Postcards
8. Hand In Hand
9. My Wheels Are True
10. Final Vow