※デジパック
1987年結成のニュージャージーのパワーポップパンクバンドTHE FIENDZ。バンド名からしてもろに同郷の大先輩MISFITSから名付けてるのはわかるでしょ。同郷のPARASITESも同じくMISFITSフォロワーとしてスタートして、この2バンドは徐々にパワーポップ志向を強くしていき、そこにDESCENDENTSからのCRUZフレーバーを付け加えていくという同じ手法でポップセンスを磨いている。恐らく、昔は仲良かったかもしれないがFIENDZはJerry、PARASITESはDaveというアクの強いバンドマスターがいるので存在は知っているもののお互い無視してたんじゃないかなと推測する。2011年のアルバム以降再び長い冬眠生活に入っていたJerry先輩が2017年ひっそりと目覚めてました。おっ久々の新作かと思い聴いてみると、うぉーどうした初期への原点回帰かと思うほどの跳ねまくりの疾走パワーポップパンクナンバーにぶったまげました。あれ、でもこれってと思ったら、初期の未発表やバージョン違いをまとめた10曲入り。ラストには同郷の大先輩Bobby Steele(MISFITS、MOURNING NOISE、THE UNDEAD)をゲストボーカルに迎えた曲もあり。これぞみんなが求めるFIENDZなんで文句なし!てか新曲作るならこの感じにしてくれないとまたコケるよ!(O)
「アメリカは、ニュージャージー出身のザ・フィーンズ。土地柄ラモーンズ、ミスフィッツの影響は明白なのだが、そこにフィーンズを加え、ジャージーのルーツサウンドを築き上げる事に成功。ここニュージャージーは「THE WORLD’S IN SHREDS」シリーズでもピックアップされたようにポップなものを好むバンドを輩出する磁力が存在する土地。事実、何も無いところ(通称GARDEN STATE)なのだがバンドの頭数だけは他州と変わらず、むしろ多いといえる。古くはミスフィッツが名を馳せたおかげか今でも彼らの影響を色濃く受けたバンドは後を絶たない(特に初期の音)。このフィーンズはそのなかでも代表格のバンドといえる。メンバーの頭に輝く、見せつけるかのような押しつけがましいデヴィロックには少々閉口するが楽曲のクオリティーはすごい。むしろ同郷のパラサイツに近い音といえるか。とはいえ、パラサイツ自体もミスフィッツのフォロワーとして始まったバンドだからルーツは同じ。後年単なるロックバンドに失墜も2003年にリリースされたアルバムに対する周りのレスは良かった。 同名だけどスペルの違うTHE FIENDSも存在するので見たこと無いレコード発見!ってぬか喜びしないように。」(BLOWPOP-T CHEERS!)