最近だと静岡のFALSE INSIGHTとのSPLITリリースが出たATFでしたが個人的にはしっくりこなかったんですが、このデモはイントロのギター聴いただけで震えました！！！まずジャケのセンス！この拘りがATFなんですよね。80年代のTHRASH METALやLATE UKのバンドデモが手書きの絵で、しかも異常にカッコ良い（正規音源より何倍もね）のからインスパイアされたジャケが全てを物語っているし、ドラムのヨウイチがギターにシフトして新体制となったのも功を奏したんじゃないかと思える音に変化したのは明らか。デスメタルに接近してからの彼等のサウンドにはメタルソロが目立ってたんですがほぼ皆無になってるんです！メタルを上手く取り入れながらもここ最近の音源の中でもかなりオリジナリティーが音に出たんじゃないでしょうか。デスメタルには疎いので知っているバンドで例えるならNAPALM DEATHを筆頭にしたEARACHE周辺のバンドが核にあるのは確かなんですが、エクストリームとは対極のスピードを殺した汚い音こそ全てなLATE UKのメタルクラストテイストとCELTIC FROSTの“To Mega Therion”影響下のメタルを覆いながら暗黒と冷酷さを音で表現するという素晴らしい録音には参りました。これは偶然で出来る音じゃないでしょ？もうねドラムの位置が素晴らしいのなんの！特にスネア。そこに各々の音が潰しあうことなく80年代の空気感をモロに醸し出してるんですねコレが。さらに言うとブラックメタルも入ってるじゃない？って感じる2曲目の“RESURRECTION OF DOOM”なんかMAYHEMの『DEATHCRUSH』聴いてるんじゃねーかって思ってしまう音が耳に入ってきた瞬間には鳥肌立ちましたね(笑)これ7インチで出ても全然ありだろ！ってクオリティーのデモなんで、また新しいATFの産み落とした音を是非体感して欲しいですね。デモでこんな衝撃くらったのも久々ですわ！(R)