※デジパック
ドイツメロディックを掘っていくと必ずいくつく元祖Deutschpunkの一つSLIMEの82年リリースの2ndアルバム。タイトル通りアメリカ合衆国をおちょくった作品で、出だしからアメリカ国歌からベトナム戦争を強烈に批判してる内容。しかし曲はかなりポップだよね。UKの70'sパンクからの影響はあからさまだけど、ABRASIVE WHEELSとかのポップな要素を持つバンドからの影響がドイツの独自のメロディーと混ざったことで生まれたポップパンクこそが、このSLIMEの特徴であり好きな人はもう大好きというのも当然だろうね。まだまだ、82年なんで初期パンクの香りがプンプンしてるけど、やっぱり曲によっては合唱ありでドイツのポップパンクの元祖ということがわかる名曲はやっぱりかっこいいんだな。オリジナルアルバムに収録の15曲に、ライブ音源から2曲、このアルバム収録の3曲を90年に再録し未発表だったものをボーナストラックで追加したありがたい仕様。オリジナルの"Gerechtigkeit"と再録したのを聴き比べると、やっぱこのバンドが元祖だわと思えちゃう。(O)